不動産コラムColumn

19年新設住宅着工 4%減の90.5万戸 持ち家は3年ぶり増加に

2020/02/06 

国土交通省は1月31日、19年の建築着工統計調査報告を発表した。年間の新設住宅着工戸数は90万5123戸で前年比4.0%減となり、3年連続で減少した。新設住宅着工床面積は7487万6000㎡(同0.6%減)で、同じく3年連続の減少となっている。

 

利用関係別で見ると、貸家のみが大幅に減少し、そのほかはすべて前年比増。アパート建築ブームが収束して約2年、貸家の着工減少が一層鮮明に表れる結果となった。

 

順に内訳を見ていくと、まず貸家は同13.7%減(同8.2ポイント増)の34万2289戸で、2年連続の減少。持ち家は28万8738戸(同1.9%増)で3年ぶりの増加。分譲住宅は、全体が26万7696戸(同4.9%増)で5年連続増。このうち、マンションが11万7803戸(同6.6%増)で増加に転じ、戸建ては14万7522戸(同3.6%増)で4年連続の増加。

 

12月は全分野で減
併せて、19年12月の新設住宅着工戸数も発表された。全体の戸数は7万2174戸(同7.9%減)で6カ月連続の減少、新設住宅着工床面積は585万㎡(同7.8%減)で5カ月連続の減少、季節調整済年率換算値は85万2000戸(前年比0.5%増)で4カ月ぶりに増加した。

内訳は、持ち家が2万2294戸(前年同期比8.7%減)で5カ月連続減、貸家が2万7611戸(同10.3%減)で16カ月連続減、分譲住宅は2万1593戸(同5.1%減)で2カ月連続減。分譲の内訳は、マンションが8957戸(同6.2%減)で2カ月連続減、戸建ては1万2427戸(同4.5%減)で7カ月ぶりに減少した。

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